WHAT YOU LEARN
この記事でわかること
- 01建設業の人手不足が続く構造的な理由
- 02給与だけでは解決しにくい採用課題
- 03工務店・建設会社が採用で打てる具体的な手
目 次
はじめに
建設業では、長年にわたって人手不足が大きな課題になっています。
「求人を出しても応募が来ない」「若手がなかなか入ってこない」「経験者を採用したいが、そもそも応募が少ない」「採用できても定着しない」
こうした悩みを抱える工務店・建設会社は少なくありません。
建設業の採用難は、単に給与が低いから起きているわけではありません。もちろん、給与や休日などの条件面は重要です。しかし、それだけを改善しても応募が増えるとは限りません。
背景には、建設業界全体の高齢化、若手入職者の少なさ、仕事に対するイメージ、会社ごとの魅力の伝わりにくさ、採用情報の不足など、複数の要因があります。
特に中小の工務店や建設会社では、技術力や人柄、育成体制、地域での信頼など、実は大きな魅力を持っている会社も多くあります。しかし、それが求職者に伝わっていなければ、応募にはつながりません。
採用活動では、求人を出すことだけでなく、「会社を知ってもらう」「働くイメージを持ってもらう」「応募前の不安を減らす」という流れを作ることが重要です。
POINT
建設業の人手不足を採用面から改善するには、求人票だけでなく、採用サイトや情報発信を通じて「この会社で働く理由」を伝える必要があります。

理由1:若手不足と高齢化が進んでいる
建設業の人手不足が続く大きな理由の一つが、就業者の高齢化と若手不足です。長く現場を支えてきた熟練の職人や技術者が多い一方で、若い世代の入職が十分に進んでいません。そのため、現場の技術や経験を次世代にどう引き継ぐかが大きな課題になっています。
高齢化で起きる採用・現場の課題
- 熟練職人の退職による技術承継の難しさ
- 現場を任せられる人材の不足
- 施工管理・現場管理の負担増加
- 若手を育てる時間・余裕の不足
- 採用競争の激化
- 将来的な受注対応力の低下

これは、会社単位だけでなく、建設業界全体の構造的な課題です。特に地域密着型の工務店や中小建設会社では、少人数で現場を回しているケースも多く、一人の退職や離職が事業に大きく影響することがあります。
つまり、人手不足は「今だけ人が足りない」という問題ではありません。数年後、現場を任せられる人材が育っているか。技術やノウハウを若手に引き継げているか。将来の受注に対応できる体制があるか。ここまで含めて考える必要があります。
採用で打てる手
若手不足に対して採用でできることは、まず「未経験でも働くイメージが持てる状態」をつくることです。入社後にどんな仕事から始めるのか、誰が教えてくれるのか、どのように成長できるのか、どのくらいの期間で現場に慣れていけるのかを具体的に伝えることで、応募前の心理的ハードルを下げることができます。
単なる求人掲載ではなく、育成の考え方や働き始めのイメージを見える化することが若手採用の鍵です。
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建設業の採用でお悩みの方へ
「求人を出しても応募が来ない」
「若手採用を強化したい」
「会社の魅力をどう伝えればいいか分からない」
という場合でも大丈夫です。
理由2:業界イメージと仕事内容が正しく伝わっていない
建設業の採用難には、業界イメージの問題もあります。求職者の中には、建設業に対して次のような印象を持っている人もいます。
「きつそう」「危険そう」「休みが少なそう」「怒られそう」「上下関係が厳しそう」「未経験だとついていけなさそう」
もちろん、すべての会社がそうではありません。実際には、働き方改革を進めていたり、若手育成に力を入れていたり、社員同士の関係が良かったりする会社も多くあります。しかし、その取り組みが外から見えなければ、求職者には伝わりません。
求職者に伝わりにくい会社の魅力
- 現場の雰囲気
- 社員や職人の人柄
- 安全への取り組み
- 教育体制
- 資格取得支援
- 地域での施工実績
- 代表の想い
- お客様との関係性
- 働き方改善への取り組み
- 社員のキャリア

特に工務店や建設会社の場合、求職者が知りたいのは条件だけではありません。「どんな人と働くのか」「現場はどんな雰囲気なのか」「未経験でも本当に大丈夫なのか」「自分でも長く働けそうか」——こうした情報が不足していると、応募前に不安が残ります。
採用で打てる手
業界イメージを変えるには、まず自社のリアルな情報を発信することが重要です。現場での安全管理、先輩社員の教え方、未経験者の育成、社員同士の関係、代表の考え方などを伝えるだけでも、求職者の印象は変わります。
採用活動では、かっこよく見せることよりも、求職者が不安に感じている部分を正直に見せることが重要です。採用サイトや採用ページは、建設業に対する不安を減らし、自社の魅力を正しく伝える場所になります。
理由3:採用導線が弱く、応募前に離脱されている
建設業の人手不足が続く理由には、採用導線の弱さもあります。求人媒体に掲載していても、応募につながらない会社には共通点があります。
応募前に離脱されやすい状態
- 求人票の仕事内容が抽象的
- 会社ホームページに採用情報が少ない
- 社員や現場の写真がない
- 応募後の流れが分からない
- 未経験者向けの説明がない
- スマホで見にくい
- 問い合わせ方法が分かりにくい
- 他社との違いが伝わらない
求職者は、求人票を見てすぐに応募するとは限りません。気になる会社があれば、会社名で検索し、ホームページや採用ページを確認します。このとき、採用情報が少ないと、求職者は不安を感じます。こうした疑問が解消されなければ、応募前に離脱されてしまいます。
このように、人手不足は一つの原因だけで起きているわけではありません。若手不足があり、業界イメージの問題があり、さらに会社ごとの情報発信や応募導線が弱い。これらが重なることで、求人を出しても応募につながりにくくなります。
採用で打てる手(導線改善)
特に中小の工務店や建設会社では、知名度だけで大手企業と戦うのは簡単ではありません。だからこそ、条件だけで比較される前に、自社の考え方や雰囲気、育成体制を伝えることが重要です。
採用サイトは、求人媒体の代わりではありません。求人媒体で知ってもらい、採用サイトで理解と安心感を深め、応募につなげるための受け皿です。
よくある質問
Q.建設業の人手不足は給与を上げれば解決しますか?
給与は重要ですが、それだけで解決するとは限りません。求職者は、仕事内容・職場の雰囲気・教育体制・休日・将来性なども確認しています。給与に加えて、会社の魅力や働く安心感を伝えることが重要です。
Q.若手採用では何を伝えるべきですか?
未経験でも始められる仕事の流れ、先輩社員のサポート、資格取得支援、1日の流れ、キャリアの考え方などを伝えることが大切です。求人票では要点を伝え、詳しい内容は採用サイトで補足すると分かりやすくなります。
Q.採用サイトがないと応募は来ませんか?
採用サイトがなくても応募が来る場合はあります。ただし、求職者が応募前に会社を調べたとき、情報が少ないと不安を感じやすくなります。求人媒体で興味を持ってもらい、採用サイトで安心してもらう流れを作ることが重要です。
Q.小規模な工務店でも採用サイトは必要ですか?
必要です。小規模な会社ほど、代表の想い・社員の人柄・現場の雰囲気・育成体制を伝えることで、大手企業とは違う魅力を出せます。条件面だけで比較されないためにも、自社らしさを見せる場所が重要です。
Q.まず何から改善すればいいですか?
まずは求人票の仕事内容を具体的にしましょう。次に、応募前に求職者が不安に感じる情報を整理し、採用ページや採用サイトで補足する流れを作ることが大切です。
まとめ
建設業の人手不足が続く理由は、給与水準だけではありません。
若手不足と高齢化が進み、将来の担い手確保が大きな課題になっている。
業界イメージや仕事内容が正しく伝わらず、求職者が応募前に不安を感じやすい。
採用導線が弱いと、求人を見ても応募前に離脱されてしまう。
建設業の採用では、求人を出すことだけでなく、会社の魅力を正しく伝えることが重要です。求職者は、求人票だけで応募を決めるわけではありません。会社名を調べ、ホームページや採用ページを見て、安心できるかどうかを判断します。
採用サイトは、求人媒体では伝えきれない現場の雰囲気・社員の人柄・教育体制・代表の想いを届ける場所です。求人媒体と組み合わせることで、応募前の不安を減らし、会社に合った人材からの応募につなげやすくなります。
人手不足の時代だからこそ、採用活動は「求人を出して待つ」だけではなく、「選ばれる理由を伝える」時代になっています。
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この記事を書いた人
R&T 採用支援チーム
建築会社・工務店の採用支援専門チーム。採用サイト制作から求人原稿・求人媒体連携・応募導線設計まで一貫対応。
参考資料・出典
- 国土交通省「令和7年版 国土交通白書」
- 日本建設業連合会「建設業の現状|建設労働」
- 厚生労働省「一般職業紹介状況」
- キャリタス「2025年卒 採用ホームページに関する調査」
- 厚生労働省・国土交通省「最近の建設産業行政について」
※本記事は、公開されている調査・統計資料を参考にR&Tが工務店・建設会社向けに編集しています。
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